コンソメがないときは、洋風の味を保ちたいならブイヨン、風味が変わってもよければ鶏ガラスープの素や和風だしが候補になります。ただし、別の調味料を同じ量で入れても、コンソメと同じ味になるとは限りません。
まず「野菜スープを作りたい」「ピラフの下味をつけたい」など用途を決め、代用品の使用量表示と、レシピに入るほかの塩・しょうゆを確認しましょう。塩こしょうだけで別の味付けに切り替える方法もあります。
コンソメの代用品を用途で選ぶ
| 候補 | 使う場面 | 変わる点・注意 |
|---|---|---|
| ブイヨン・別の洋風スープの素 | 洋風スープ、ポトフ、煮込み | 味付きか無塩か、肉・野菜など原料と濃さを確認 |
| 鶏ガラスープの素・中華だし | 野菜スープ、炒め物 | 鶏や香辛料の風味に変わる。油分・塩分も商品別 |
| 和風だし・白だし | 和風に変えてよい汁物・煮物 | かつおや昆布の風味になる。白だしはしょうゆ・塩分も含む |
| 塩・こしょう、香味野菜 | 具材の味を生かす炒め物・スープ | コンソメの再現ではなく別の味付けとして整える |
この表は料理を選ぶための目安です。「鶏ガラがいちばん近い」「和風だしなら必ずやさしい味」とは決めず、手元の商品と好みに合わせて選んでください。
ブイヨンは代わりになる?コンソメとの違い
味の素の説明では、同社のコンソメは肉と野菜のだしに香辛料・調味料を加えた洋風スープの素です。ブイヨンにも顆粒・固形・液体があり、調味済みの商品と、塩を別に加える商品では使い方が違います。
洋風の仕上がりを残すなら、まず手元の洋風スープの素の袋や箱にある用途を見ます。「スープ用」の量は汁物を作る際の基準で、炒め物や炊飯へそのまま当てはめる量ではありません。
ここでは、レシピにある「コンソメの量」と、代用品の「使用量」を別々に見ます。元のコンソメが何個かだけでなく、何をどれだけ作るレシピなのかを確認し、その用途に合う商品の表示へ戻るのが出発点です。無塩のだしと味付け済みのスープの素では、最後に加える塩の扱いも変わるため、名前だけで置き換えを決めないでください。
固形がないだけなら、顆粒コンソメを確認
別形状の同じコンソメがあるなら、別のだしに変えずに済むことがあります。味の素の公式Q&Aには、「味の素KKコンソメ」固形1個は、同商品の顆粒小さじ2杯という目安があります。
これは指定商品の換算です。他社のキューブ、チキンコンソメ、鶏ガラスープ、ブイヨンまで一律に「1個=小さじ2」と扱わないでください。計量は普通の食卓用スプーンではなく、計量スプーンを使います。
鶏ガラ・和風だしで作るなら、味の方向を変える
鶏ガラスープの素は、商品表示から量を決める
鶏ガラスープの素は、肉系のうまみを使いたい野菜スープや炒め物の候補です。ただし、コンソメの香味野菜の味をそのまま再現するものではありません。しょうゆやごま油を足すとさらに風味が変わるため、洋風にしたい料理へ一式追加する必要はありません。
例として、ユウキ食品のガラスープQ&Aは、水200mlに小さじ1~2杯を使用の目安としています。これも同社商品の基準であり、コンソメとの交換比率ではありません。手元の袋の表示を優先し、スープを作る場合に参考にします。
選び方は鶏ガラスープの素の代用品と量の考え方でも整理しています。
和風だし・白だし・めんつゆは、和風への切り替えに
かつおや昆布のだしを使えば、コンソメ味ではなく和風スープとして組み立てられます。白だしやめんつゆは、だしだけでなく塩分・しょうゆ・甘みも加わるので、元の塩やしょうゆを先に全部入れないことが大切です。
めんつゆを増やしても、洋風の風味が近づくとは限りません。色や甘さを変えたくない料理では、候補から外す選択もできます。白だしを使う際は白だしの濃さと使い分けも確認してください。
スープ・煮込み・炒め物で量を変える
- スープ:鍋の水量と代用品のスープ用表示を照らし合わせます。すでにベーコンや塩入りの材料がある場合は、追加の塩を保留します。
- ポトフ・煮込み:具材を煮てから味を確認。複数のスープの素を重ねるより、まず一種類に絞ると塩分を把握しやすくなります。
- 炒め物・ピラフ:代用品を使うメーカーの同種のレシピを参考にします。液体だしを多く加えると、水分量も変わります。
炊飯するピラフでは、液体のだしやつゆも炊飯水の一部です。水を通常どおり入れた後に液体調味料を大量に足すのではなく、その商品を使うレシピの水分量に合わせます。
料理ごとに量と味付けの段階を確認する
例えば鶏ガラで野菜スープを作るなら、鍋の水量を確認し、手元の商品のスープ用表示を基準にします。元のレシピの塩は先に全部入れず、具材が加熱できた段階で味を確認してから調整しましょう。「コンソメを鶏ガラに変えた分」と「最後の塩加減」を分けて考えると、何を追加するか判断できます。
煮込み料理は、汁も食べるのか、煮汁を減らして仕上げるのかも確認します。煮詰める予定なのに、途中の味見で次々とだしの素や塩を足すのは避け、選んだレシピの仕上げ方に沿って調整してください。具材の火通りを優先しつつ、味付けを決める段階を分ける考え方です。
炒め物や炒めて作るピラフは、スープとして飲む濃さへ薄めてから全部加える料理ではありません。参考にするのは、選んだ調味料を使う炒め物の配合です。炊飯器で炊くピラフとは水の扱いが違うので、料理名が似ていても、炒める方法と炊く方法を混ぜないようにしましょう。
材料がそろう別の料理へ切り替える
和風への変更でよく、キャベツ・ベーコン・かつおだしなどが手元にあるなら、キッコーマンの「キャベツとベーコンのスープ」が具体例になります。しょうが、ごま油、しょうゆなどを使い、コンソメを材料に含めない配合です。洋風コンソメスープの再現ではなく、だしとしょうゆを使う別の味へ切り替える案として、必要な材料と作り方を確認してください。
別のだしもないときは、無理にその料理へ近づけず、手元の野菜を塩こしょうで味付けする炒め物に変える選択もあります。汁物を作るという目的は変わりますが、不足しているだしをさらに用意せず、おかずとして仕上げる方向です。スープとして完成させたい場合は、材料がそろうスープのレシピを選ぶか、必要なだしを用意しましょう。
味が濃くなったときは、調味料を足して隠さない
「塩辛いのに物足りない」時に、白だし・しょうゆ・別のスープの素を加えると、さらに塩分が増えることがあります。汁物なら無塩の水やだし、炒め物なら味付けしていない具材で全体の配合を見直します。砂糖や油を足しても、入れた塩が減るわけではありません。
塩分は適度でも風味が足りない場合に、こしょう、炒めた玉ねぎ、きのこなどを料理に合う範囲で使います。バターは乳成分、だしは肉や魚などの原料もあるため、アレルギーや食事制限がある人には、変更後の原材料表示を確認してください。
まとめ

コンソメがない時は、洋風ならブイヨン系、風味を変えてよければ鶏ガラや和風だしを選びます。同量・同じ塩分とは限らないので、商品表示と料理の水分量を基準にしてください。
塩こしょうや具材だけで仕上げるのも一つの方法です。完全な再現を目指して調味料を次々足すより、ひとつの味の方向を決め、最後に必要な分だけ整えましょう。

