カレーを作ろうとして、じゃがいもがないことに気づくと迷いますよね。家にあるさつまいもや大根で代用できるのか、それとも入れずに作ってよいのか、気になるところです。
カレーのじゃがいもの代わりには、さつまいも・かぼちゃ・長芋・里芋・大根が使えます。ただし、甘みや食感は変わります。食べたい仕上がりから選び、切り方や加える順番はその具材のレシピに合わせましょう。候補がなければ、じゃがいもを使わないカレーに切り替える方法もあります。
ここでは、市販のカレールウで作るカレーを中心に、候補の選び方と調整のポイントをまとめます。じゃがいもとそっくりにするより、手元の材料で作りたい一皿に近づけると考えると、選びやすくなりますよ。
カレーのじゃがいもの代わりは仕上がりで選ぶ
まずは「甘みのある具にしたい」「芋の具を残したい」「いも以外を使いたい」のどれに近いかを考えてみましょう。同じ代用品でも、求めるものが違えば選ぶ候補も変わります。
| 食べたい仕上がり | 候補 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
| 甘みのあるカレー | さつまいも・かぼちゃ | 甘さを足したくないときは別の候補へ |
| 芋を使った具だくさんカレー | 長芋・里芋 | 食感と下準備、投入順はじゃがいもと分けて考える |
| いも以外の野菜を使ったカレー | 大根 | ほくほくした食感を再現する代用ではない |
| 候補を買い足さずに作りたい | じゃがいもなしのカレー | 手元の肉や野菜に合うレシピを選ぶ |
この表は、下で紹介する公式レシピをもとにした選び方です。どの食材でも同じ量、同じ順番で置き換えられるという意味ではありません。家にある候補と、食べたい仕上がりが合うかを確認してから使ってくださいね。
じゃがいもが苦手な人に作るなら、何が苦手なのかも選択の手掛かりになります。じゃがいもがない場合と、いもの食感そのものを避けたい場合は別です。後者なら別のいもを探すより、大根を使うカレーや、じゃがいもなしのレシピを検討できます。
また、具としての食べ応えを補いたいのか、ソースのとろみを気にしているのかも分けておきましょう。とろみが心配だからと、代わりのいもを探し続ける必要はありません。水とルウ、加熱の確認は後半で説明します。
手元の代用具材の違いと使い方
候補を決めるときは、仕上がりの違いに加えて、今からできる下準備も見ておくと安心です。使う食材に合う作り方を選びましょう。
甘みを足すならさつまいも・かぼちゃ
さつまいもやかぼちゃは、甘みを楽しむカレーに使えます。じゃがいもがない日に候補になりますが、いつもの味を変えたくないときは、甘さが加わる点を先に考えておきましょう。
ハウス食品のさつまいもカレーの紹介では、ほくほくした食感と甘みを楽しむ作り方が案内されています。形を残す工夫は、皮ごと大きめに切ることや、後から加えて煮込み過ぎを避けることです。
かぼちゃについても、ハウス食品のかぼちゃカレーに、先に電子レンジなどで竹ぐしが通る程度まで加熱し、最後に加えてひと煮立ちさせる例があります。ごろっとした具を残したいなら、こうした別加熱の方法を参考にできます。
ここで大切なのは、甘みを足すことと、じゃがいもの味を再現することを分けることです。辛口のルウを使っていても、具の甘さまで元どおりになるとは考えず、さつまいもやかぼちゃを使ったカレーとして選びましょう。
迷うときは、ルウや他の材料も含めて参考レシピを決めてから下ごしらえへ進むと、途中で味を直し続けることを避けられます。「甘いカレーもよいな」と思える日には使い、「甘みは増やしたくないな」という日には無理に合わせなくて大丈夫です。
芋の具を残すなら長芋・里芋
長芋や里芋も、カレーの具として使う公式レシピがあります。芋の入ったカレーを作りたいときの候補ですが、じゃがいもと同じ食感になる置き換えではありません。下準備と加える順番をそれぞれ確認しましょう。
ハウス食品の「牛肉と長いものスタミナカレー」では、長芋は火が通りやすいため、最初に炒めず、煮込みの途中で加えると説明されています。いつものじゃがいもと一緒の順番で入れるのではなく、長芋を使う工程に合わせるのがポイントです。
食感を楽しむ別の例として、エスビー食品の「シャキシャキカレー」は、ルウを溶かした後に長芋を加えています。歯応えを残すため煮過ぎないように仕上げるレシピなので、長芋を使う場合でも、どんな食感にしたいかで作り方を選べます。
里芋は、エスビー食品の「ごろごろ根菜カレー」が参考になります。この例では、皮をむいて大きめに切り、下ゆでして水に取り、ぬめりを除いてから炒め、煮込んでいます。里芋があるなら、ほかの根菜を使ったカレーとして検討する方法です。
いも以外の具に替えるなら大根
いも以外の野菜を使いたいなら、大根も候補です。ただし、じゃがいものほくほくした食感を求めている場合には、同じものとして選ばない方がよいでしょう。大根入りのカレーという違う仕上がりを楽しむ案です。
ハウス食品の大根カレーの紹介では、大根をあらかじめ炒める工夫が案内されています。水分を飛ばして、カレーが水っぽくなるのを抑えるための工程です。大根を足すときは、切って鍋へ入れるところだけでなく、炒める段階も確認しましょう。
掲載されている「冬野菜を味わうカレー」の大根は、7〜8mm厚さのいちょう切りです。これは、そのレシピの切り方の例であり、どんな大根カレーにも共通する厚さではありません。大きなかたまりに変えても同じ煮込み時間でよい、と読み替えないようにしてください。
じゃがいもが苦手な人には、ほかのいもなら食べたいのか、いも以外の具にしたいのかを聞いてみると選びやすくなります。大根ならじゃがいもと同じになる、という勧め方ではなく、「大根のカレーにしてみる?」と仕上がりごと相談する方法です。
代用するときの加え方と調整
具材を決めたら、切り方と投入順、水とルウ、残す場合の保存方法を確認します。すでに作り始めているときも、急いで生の具を足す前に、今の工程と参考レシピの工程が合うかを見てみましょう。
切り方と加える順番を候補に合わせる
代用するときは、元のじゃがいもの工程を丸ごと残すのではなく、選んだ具材のレシピに合わせます。鍋に入れる時点だけでなく、切る大きさ、下ゆでの有無、加えた後の加熱までを続けて確認してください。
- 手元の具材とルウに合う参考レシピを選びます。
- 材料欄と下準備を見て、切り方や別加熱が必要かを確認します。
- 投入順を確認し、具材の加熱とルウを溶かした後の加熱を進めます。
- 形を残したい具は、加えた後に煮込み過ぎない作り方を選びます。
例えば、かぼちゃを別に加熱してから最後に加えるレシピと、生の根菜を炒めてから煮込むレシピでは、作業の順番が違います。「代用品だから全部同じ段階で入れる」と考えず、先に使い方を決めておくと落ち着いて進められます。
また、途中で具を足した場合、その後の加熱は足した具まで含めて考える必要があります。ルウを入れる直前だからと、下準備が必要な具をそのまま入れず、別加熱して加える公式例があるなら、その方法を選び直しましょう。
参考レシピは、切り方と分量、加熱の工程を一組として確認することが大切です。記事に出てきた候補名を覚えるより、今使うレシピの材料と工程を確認することを優先してくださいね。
水とルウは使うレシピを基準に調整する
具材の量や水の量は、参考にするレシピと、使うルウの表示を基準にします。じゃがいもの個数をそのまま別の具の個数へ置き換えるより、材料欄の分量を確認しましょう。
じゃがいもがないと、とろみもつかないのでは、と心配になりますよね。エスビー食品のとろみに関するFAQでは、ルウが溶けた後に熱が加わることが重要だと説明されています。具材の代用と、ルウのとろみの確認は分けて考えられます。
水分の多い材料を使った場合や、煮込むときの水の蒸発が少なかった場合にも、とろみが弱くなることがあります。まずは使った水とルウの量、指定された作り方を確認し、味の濃さも見て調整する順番にしましょう。
同FAQでは、明らかに水分が多く味が薄い場合に、加熱して水分を蒸発させるか、ルウを足して加熱する方法が案内されています。味の濃さととろみを確かめ、何を直したいのかを確認してから調整してください。
例えば「具の形を残したい」のに、ソースを濃くするためにその具をつぶすと、求めていた食べ応えとは違う結果になります。具を残すこととソースを調整することを別々に考えると、望んでいない仕上がりへ進むのを避けやすくなります。
水の減らし方やルウの追加量は、どの具材でも共通の値として決めません。材料と量を大きく変える場合は、その食材を使ったレシピへ切り替える方が判断しやすくなります。焦って隠し味を重ねず、基本の材料と加熱から見直してみましょう。
作り置きは具材選びと保存方法を分けて考える
冷凍したいことが代用品を探す理由なら、食感の問題と、保存方法の問題を分けて確認しましょう。具材を選ぶ際に、作った後の扱いも決めておくと安心です。
エスビー食品の冷凍保存の案内には、冷凍で具の食感やソースのとろみが損なわれる場合があると書かれています。じゃがいもやにんじんは特に食感が変わりやすく、つぶす工夫も紹介されています。この案内では、冷凍後も食感を保てる代用品の一覧までは示されていません。
まずは作りたいカレーの具として候補を選び、保存したい分の扱いを別に決めてください。形のある具を食べたい日と、冷凍分の食感変化を許容できる日は、同じ希望ではないこともあります。
カレーを鍋のまま室温に置き続けないでください。エスビー食品の作り置きの注意では、室温保存で細菌が増殖し、食中毒につながるおそれがあると説明されています。
作り置きするときは、浅い容器へ小分けし、粗熱を取って冷蔵庫へ入れる方法が案内されています。冷凍する場合も、浅い容器で素早く冷まし、薄く平らにして凍らせる工夫があります。大きな鍋のまま冷えるのを長く待つ方法とは分けて考えましょう。
保存したカレーを食べる際は、中心部までしっかり加熱することも確認してください。代用品の種類より、作った後の扱いが大切になる場面です。多めに作るなら、調理前に小分け用の容器を用意しておくと、その後の作業へつなげられます。
代用品がなければじゃがいもなしのカレーへ
家に使えそうな候補がなくても、無理に代用品を買い足さなくて大丈夫です。カレーを作ることが目的なら、じゃがいもを使わないレシピを選ぶ方法があります。
例えば、ハウス食品が紹介するきのこのキーマカレーは、合いびき肉、玉ねぎ、ぶなしめじ、エリンギ、カレールウなどを使い、じゃがいもは材料に含まれていません。肉やきのこがある場合に検討できる次の一手です。
これは、じゃがいもの食感を別の具で再現する代用ではなく、作るカレーの形を変える案です。買い足さずに作りたいなら、リンク先の材料を確認し、手元にあるものと合うかを見てから選びましょう。ひき肉がないのにキーマカレーへ無理に切り替える必要はありません。
「今日は手元の材料に合うカレーにする」「いつもの具を楽しみたいからじゃがいもを用意する」。どちらでもよいので、代用品を探すうちに、本当に作りたいものが分からなくならないようにしましょう。
まとめ|同じ食感より食べたい仕上がりで選ぼう

カレーのじゃがいもの代わりは、食べたい仕上がりから選べます。甘みを楽しむならさつまいもやかぼちゃ、芋を使う別のカレーなら長芋や里芋、いも以外の具にしたいなら大根が候補です。
候補を決めた後は、その食材を使うレシピで切り方、下準備、投入順を確認してください。具の食感を残すことと、ソースのとろみを調整することは分けて考え、作り置きの扱いも忘れずに確認しましょう。
ちょうどよい代用品がなければ、じゃがいもなしのカレーへ切り替える方法もあります。じゃがいもと同じにすることより、今ある材料で食べたいカレーを作れるかを基準にすると、次にすることを決めやすくなりますよ。

