マスタードがないときは、練りからしで辛味を補ったり、マヨネーズや酢を使って別のソースに変えたりできます。ただし、粒マスタード、ディジョンマスタード、和からしは、辛味・酸味・食感が同じではありません。何に使うかを決めてから代用品を選びましょう。
ここでは、サンドイッチ、肉料理のソース、ドレッシングでの使い分けを紹介します。マスタードの原料を避けたい場合と、単に切らした場合も分けて考えることが大切です。
用途別に選ぶマスタードの代用品
| 使う料理 | 候補 | 仕上がりの違い |
|---|---|---|
| サンドイッチ | からしマヨネーズ | 辛味とマヨネーズのコクが加わる。粒感はない |
| ソーセージ・加熱済みの肉 | 練りからしを別添え、好みのソース | 酸味や甘味は元のマスタードと異なる |
| サラダ | マスタード不使用のドレッシング | 元の配合を無理に置き換えず、別レシピに変える |
| 粒の食感を生かすソース | 別の味付けへ変更 | からしやマヨネーズでは粒の食感は再現できない |
練りからしを、レシピにあるマスタードと同量で入れるのは避けましょう。エスビー食品は、マスタードには複数の品種や形態があり、風味や辛味が異なると説明しています。見た目の黄色さだけで判断せず、少量から確認します。エスビー食品「マスタード/からし」
混ぜ始める前に、元のソースの役割を確かめる
レシピに「マスタード」とだけ書かれていても、写真や材料欄に粒入りか、なめらかなタイプかの指定がないか確認します。粒が具材に絡むソースを作りたいのか、パンへ辛味を少し塗りたいのかで、残したい特徴が違います。
必要なのが辛味ならからし類を、辛味がなくてもよいなら別のソースを検討します。酸味だけを補いたいからといって、練りからしの量を増やす必要はありません。元のレシピに酢やマヨネーズも入っている場合は、それぞれを残すか、ソース全体を別配合にするかを決めてから準備しましょう。
味見用の小皿と清潔なスプーンを出し、まず料理全体とは別に少量を合わせます。パンや加熱済みの具材と試す分も取り分けておけば、ソース単体ではよくても具材と合わせると辛すぎる、といった違いを確認できます。食べる人によって辛味の好みが違う場合は、混ぜ込まず別添えにできるかも考えます。
サンドイッチなら、からしマヨという選択肢
家に市販のからしマヨネーズがあれば、サンドイッチの味付けに使えます。キユーピーも、からしマヨネーズをサンドイッチなどに合う商品として紹介しています。粒マスタードと同じ味ではなく、マヨネーズを使ったソースに変える方法です。キユーピーからしマヨネーズ
手元のマヨネーズと練りからしを合わせる場合は、別の小皿に食べる分だけ取り、からしを控えめに混ぜて確認します。メーカーの市販品と同じ配合を再現する方法ではありません。辛味が強ければ、さらにからしを入れず、マヨネーズ主体の味付けにするか、辛味を使わないソースへ変えましょう。
すでにハムやチーズに塩味がある場合、ソースだけを濃くしすぎないよう具材と合わせて確認します。酢を足すかどうかも、マヨネーズにもともとある酸味を見てから決めます。マスタードに近づけようとして、からし・酢・砂糖を一度に足す必要はありません。
肉料理のソースやドレッシングは別配合へ
ソーセージや肉には別添えから試す
加熱済みのソーセージや肉に添えるだけなら、練りからしを別添えにし、食べる分で好みの辛さを確かめられます。粒マスタードのようにたっぷり塗る使い方とは分けてください。
ソースに混ぜ込む場合、からしは辛味、酢は酸味、マヨネーズは油分とコクを足すものです。それぞれ一部の役割を補っても、粒マスタードやディジョンの香り・食感がそのまま戻るわけではありません。煮込みやマリネに使うなら、マスタード不使用の料理レシピへ切り替える方法もあります。
サラダはマスタードなしのドレッシングでもよい
油、酢、マスタードなどを合わせるドレッシングは、マスタードを省いたり別の材料を足したりすると、味やまとまり方が変わります。元の配合にからしと酢を一律に追加するより、最初からマスタードを使わない配合を選ぶほうが材料を決めやすくなります。
具体例として、キユーピーのグリーンサラダの基本レシピは、オリーブオイルまたはサラダ油、酢、砂糖、塩、黒こしょうでドレッシングを作ります。マスタードを使わない材料構成なので、これらが手元にあれば、からしで辛味を再現せずにサラダを仕上げる案になります。
別配合のソースは、道具と仕上げる段取りも確認する
野菜を洗って水気を切るザルやペーパーと、ドレッシング用のボウル・泡立て器を用意します。掲載手順には野菜を冷やす時間もあるため、食べる直前に準備を始める場合は段取りを先に確認してください。分量は元ページで確認し、ドレッシングと野菜を和えるのは食べる直前にします。
この案も粒感やマスタードの香りを戻すものではありません。元のマスタード入りドレッシングへ材料を足し重ねるのではなく、使う配合を切り替える方法として選びましょう。
刻んだピクルスは酸味と食感を加える候補ですが、マスタードの種の粒感ではありません。タルタル風の別ソースとして使うなど、仕上がりが変わる前提で選びます。
辛味を避けたいときは無理に再現しない
子どもや辛いものが苦手な人が食べるなら、からしを加えず、マヨネーズなどの別の味付けにしてもかまいません。わさびや唐辛子も刺激のある別風味なので、辛味を避けるための代用品にはしないでください。
入れすぎたからしを砂糖や酢で必ず消せるとは考えないことも大切です。料理全体に混ぜる前に小皿で試し、合わなければ別のソースを用意します。すでに混ぜた料理は、無理に辛さを我慢して食べる必要はありません。
原材料を避ける場合と衛生面の注意
マスタードの原料を避ける必要がある場合、同じからし類を使った練りからしや、からしマヨネーズは代用品にしないでください。単に在庫がない場合とは異なり、品名を変えるだけでは原料を避けられません。
マヨネーズにも原材料の確認が必要です。キユーピーからしマヨネーズでは、卵・大豆・りんごが表示されています。すべてのマヨネーズが同じ原料という意味ではないため、手元の商品と使う調味料の表示を確認します。
混ぜたソースは使う分を清潔な器で作ります。市販品の保存期間や保存方法を、家庭で材料を足したソースにそのまま当てはめないでください。肉の下味用なら、生肉に触れる前に味見用を取り分け、生肉に触れたソースを加熱せずに食卓へ戻さないようにします。厚生労働省の家庭での食中毒予防も参考にできます。
まとめ

マスタードの代用は、辛味、酸味、コク、粒感のどれが必要かを分けて選びましょう。サンドイッチならからしマヨ、サラダなら別配合のドレッシングなど、料理に合う変更ができます。原料を避ける場合はからし類を使わず、味の再現より原材料の確認を優先してください。

