ゴムベラの代用は何がいい?作業別の代わりと代用しにくい場面

ゴムベラを主役に、シリコン製スケッパー・木べら・しゃもじを並べた温かい台所のイラスト。 キッチン・調理

お菓子作りや料理の途中でゴムベラが見当たらず、手が止まってしまうことはありませんか? 家にある道具で代わりになるのか、仕上がりに影響しないのか迷いますよね。

ボウルに残った生地を集めるならシリコン製スケッパー、加熱しながら混ぜるなら木べらが候補です。ゴムベラの代わりは、いま何の作業をしたいかで選ぶと決めやすくなります。

ゴムベラの代わりは作業で選ぶ

macaroni「お菓子作りの道具マップ」によると、ゴムベラは、クリームや焼く前の生地をしっかりとらえて全体をまんべんなく混ぜたり、ボウルから型へ移したりしやすい道具です。代わりを選ぶときは、この役割のうちどれを補いたいかを先に決めましょう。

したい作業 代わりの道具 気をつけたいこと
ボウルの縁や底をかき集める シリコン製スケッパー ステンレス製・プラスチック製は柔軟性がシリコン製より低い
火を使う作業・固い食材を混ぜる 木べら ボウルや鍋底に材料が残りやすい
混ぜるだけ 木べら・しゃもじ 厚みがあり、生地が潰れることがある

木べらやしゃもじを使う場合、ふんわり仕上げたい生地には注意が必要です。作るレシピの道具や混ぜ方の指定を先に確認してください。

作業別に使えるゴムベラの代わり

ボウルの縁や底をかき集めるならシリコン製スケッパー

ボウルに残った生地やクリームを集めたいときは、シリコン製のスケッパー(カード)をゴムベラの代わりに使えます。macaroni「スケッパー10選」では、シリコン製はステンレスやプラスチックよりも柔軟性と弾力性があり、ボウルの縁や底の材料を取るのに向いていて、ゴムベラとしても使えると紹介されています。

同じカードという名前でも、使いたい作業を分けて選びましょう。macaroni「お菓子作りの道具マップ」4ページ目では、生地を切る・混ぜる・こねる・広げる道具としてカードを紹介し、切りやすさならステンレス製を挙げています。ここでかき集める候補にしているのは、先ほどの説明にあるシリコン製です。他の素材が使えないという意味ではなく、手元の製品の用途表示を確かめて選んでください。ボウルのような丸い容器には丸みのある形がすすめられているので、素材に加えて形も見てみましょう。

火を使う作業や固い食材を混ぜるなら木べら

鍋で火にかけながら混ぜる作業なら、木べらが候補になります。macaroni「お菓子作りの道具マップ」4ページ目では、キャラメルやジャムなど火を使うお菓子作りには木べらを使い、かぼちゃや栗などの固い食材を混ぜるときにも活躍するとされています。

このような作業には、ふだんの料理で使っている木べらも候補です。製菓用の道具を新しくそろえる前に、手元に台所用の木べらがあるか見てみましょう。ただし、混ぜる作業と、ボウルの縁に残った生地を集める作業は分けて考えます。木べらの先端のしなやかさや取り残しについては次の項目で説明するので、残った分を集めたいときは前の項目のシリコン製スケッパーと組み合わせましょう。

混ぜるだけなら木べら・しゃもじも使える

材料を混ぜる作業なら、木べらやしゃもじも候補になります。マイベスト「ゴムベラのおすすめ人気ランキング」では、混ぜる・炒める目的での代用を紹介しています。一方、先端のしなやかさの違いから、ボウルや鍋底に残った材料をきれいに取りきれないとも説明されています。混ぜ終えた後のかき取りまで、ひとつの道具で済ませる前提にはしないほうがよいですね。

ボウルに残った分を集める作業には、前の項目のシリコン製スケッパーを組み合わせる選択肢があります。また、同じ「混ぜる」でも、メレンゲなどを使ってふんわり仕上げたい生地は別に確認したい場面です。次の章で、木べらやしゃもじを使うときの注意と、レシピを確認するポイントを見ていきましょう。

ゴムベラの代わりが効きにくい作業

木べらやしゃもじで材料を混ぜる場合も、ふんわりした生地を扱う工程と、ボウルから生地を残さず移す工程は分けて考えましょう。ここでは、木べら・しゃもじの注意と、かき取るための別の候補を確認します。

メレンゲなどふんわりさせたい生地を合わせるとき

先ほどのマイベストの説明では、木べらやしゃもじはゴムベラより厚みがあり、生地やメレンゲが潰れることがあるとされています。ふんわりした生地を作りたいときは、この点を踏まえて道具を選びましょう。この注意の対象は木べら・しゃもじです。ほかの道具を選ぶ場合は、その道具の用途と作るレシピを照らし合わせてください。

たとえば、メレンゲを使うスフレパンケーキのレシピ(macaroni「チーズスフレパンケーキ」富澤商店)では、ゴムベラで底をすくい上げるようにして混ぜ、メレンゲを加えたら混ぜすぎず手早く進めるよう案内されています。作るレシピの道具と混ぜ方を確認し、指定どおりに作りたいならゴムベラを用意する方法があります。手元の道具に合わせたレシピを選ぶ、道具がそろう日に作る、といった切り替えも考えてみましょう。

生地をボウルから残さず型へ移したいとき

ボウルから型へ生地を移す作業も、ゴムベラが得意とする作業です。前の章で紹介したマイベストの説明のとおり、木べらやしゃもじは先端のしなやかさがないため、ボウルや鍋底に残った材料をきれいに取りきれません。

かき取る作業には、シリコン製スケッパーでボウルの縁や底から集める方法があります。混ぜる道具とは別に、材料を集めるための候補として選びましょう。手元に適した道具がなく、これからもお菓子を作る予定があるなら、台所用のゴムベラをひとつ用意しておくと、合わせる工程と移す工程の両方に使えて便利です。いま必要なのが「混ぜる道具」なのか「残った分を集める道具」なのかを決めると、買い足すものも選びやすくなります。

代わりの道具を使う前に確認すること

台所用として売られている道具か

代わりの道具を選ぶときは、名前や形だけで判断しないことが大切です。たとえば、ホームセンターでは「ゴムベラ」という名前でも、ボンドやシリコンなど液状商品の混ぜ合わせや清掃用として売られている商品があります。カインズ「ゴムベラ EA579DA-33」がその一例です。

この商品の説明には、食品に使う用途は書かれていません。見た目が似ていても作られた目的が違うため、パッケージや商品ページの用途表示を見て、台所用として売られているものを使いましょう。迷ったときは、まず表示を確認してみてください。

加熱に使うなら耐熱温度の表示

樹脂製やシリコーン製の道具を鍋やフライパンの中で使うなら、耐熱温度の表示を確認してから使いましょう。消費者庁の合成樹脂加工品品質表示規程では、樹脂製の食事用・台所用の器具について、原料樹脂の種類や耐熱温度を表示する事項としています。シリコーンなど合成ゴムを使った器具は、別の規程(雑貨工業品品質表示規程)の対象です。詳しくは消費者庁「合成樹脂加工品品質表示規程」で確認できます。

耐熱温度は製品ごとに違います。たとえば、カインズ「貝印 セレクト100 シリコーンスプーン」の商品ページでは、貝印のシリコーンスプーン(セレクト100)は本体がシリコーンゴムで、耐熱温度200℃と表示されています。これはこの製品の表示なので、手元の道具はそれぞれのパッケージや取扱説明で確かめてください。

まとめ

ゴムベラがないときの選び方。シリコン製スケッパーはボウルに残った生地を集める用途、木べらは加熱しながら混ぜる用途、木べら・しゃもじは材料を混ぜる候補。木べら・しゃもじでふんわりした生地を扱うときは注意。台所用の道具を選び、加熱に使う樹脂製は耐熱表示を確認。レシピの道具・混ぜ方を優先し、必要なら適した道具を用意する。

ゴムベラの代わりは、作業に合わせて選ぶのが基本です。木べら・しゃもじで混ぜ、シリコン製スケッパーで残りを集めるなど、道具の使い分けも考えてみてください。

混ぜる作業と、残った分を集める作業は分けて考えましょう。ふんわり仕上げたい生地は作るレシピの道具や混ぜ方を確認し、必要ならゴムベラの用意やレシピの変更を選べます。手元の道具は、台所用かどうかと、加熱に使う場合の耐熱温度の表示を確かめてから使ってください。

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